10月13日(土) 一時離脱8日目

ロンドンのホテルは「アルハンブラ」というとても小さなホテル。チェックインと同時に玄関と部屋の鍵を渡されるので、そのまま携帯することになります。無くさないように気をつけなくちゃ。これなくすと、玄関のシリンダー交換と数十個の鍵の作成になるから、きっと大変です。

昨夜は夜の11時近くに火災警報ベルが鳴り響きました。私の部屋のすぐ外にシャワールームがあり、誰かが使っていたのでその熱か蒸気のせいでしょう。(ベルが鳴っても誤作動だと信じてしまう自分が逆に怖い。)しばらくして部屋にノック。ホテルのお姉さんが超早口で何か喋っていたけど聞き取れず、「OK」とだけ返事しておいたのは正しい行動だったのでしょうか。

しばらくしてベルは止み、廊下から「シャワー」だの「ドュッセ(ドイツ語でシャワー)」だのと聞こえてきたので、想像通りだったみたい。

以上、夜の避難訓練でした。

さて本日の動きです。

しっかり起きて7時の朝食開始と同時に食堂へ。
パリと違い、コーヒーもポットで出してくれるし、暖かい料理も少しあります。品数も豊富。しかもこれがホテル代金に含まれています。
(隣にどうみても日本人ぽい女性がいたので声をかけたら、台湾人でした。東洋の人ってお互いに判別不能です。それはきっと西洋人も同じ。)

8時にホテルを出て、近くの駅のインフォメーションで週末パスがあるかどうか聞く。すると、「オイスターカードを買ってパス料金を入れると安い。月曜日までいるの?じゃあ3日ね。21ポンド。普通に切符買うと一日券が12ポンド超えるから、こっちが安いよ。カード料金5ポンドかかるけど、月曜日にカード返しに来ればその時に5ポンド返却するから。」という話です。昨日失敗して買った切符が「1回券で4.9ポンド」だったことを考えれば、これを購入した方が断然お得です。勇気を出してインフォに行った自分に拍手!!(語学の苦手な人間は、こういうところが結構ハードル高かったりするものです。)

ロンドンのオイスターカード。スイカみたいなものだろうけど、詳細は不明。

パスさえゲットすればスイカみたいなもんだろ?
あとはロンドンライフを満喫してやろう。

チャリングクロス駅から地下鉄でウォータールー駅に移動。切符売り場が混んでいたので自動販売機で「ソウルズベリー駅」を検索し、往復券を購入。(同じ往復でも当日限り有効と期日指定なしでは値段が違っていました。もちろん1等は高いので2等をチョイス。これで40.70ポンド。(片道3000円というところでしょうか。)
もしかしたらオイスターカードにお金を入れといて使う方法もあるのかもしれませんが、ここは悩むよりも時間短縮が大切。8時38分に切符を買ってすぐに改札のおじさんに切符を見せる。「8番に行け。」8番改札に行くと、8時50分発じゃないか。時間ぴったりでうれしいなあ。(最近、こんなところで自分の運を消費しています。)

ソウルズベリー行きの切符。なんとか買えました。
切符をチェックしに来ました。ちょっと緊張しましたが、無事クリア。

途中、切符点検がありました。きちんとしていて好感が持てます。
思えばパリの地下鉄は、出口(内側からしか開かないはず)の扉を開けて侵入するのや、普通の改札のバーを乗り越えて入るのがいたり、やや無法地帯な面がありました。時々ホーム手前で検問があったりするものの、あれを見ても引き返せばいいわけで、あまり効果的な取り調べにはなっていないようです。
それに比べてロンドンの地下鉄は、出るときも切符が必要で、しかも改札のわきに駅員が立っています。
ぼくはロンドンの方が好き。(列車に乗るシステムの話です。)

ソウルズベリー駅到着

列車は途中の駅をすっとばして、でもたぶん主要駅には止まり、最終的に10時25分に到着。およそ1時間半かかりました。
ソウルズベリーの駅を出ると、歩いて30m足らずのところにバス停があります。ストーンヘンジへ行く観光ツアーバスです。3種類の料金体系がありますが、大聖堂は見ない可能性があるので。ストーンヘンジの料金が含まれている30ポンドを選びます。

ストーンヘンジ行きの観光バス乗り場は、駅のすぐそばです。
バス料金表。ストーンヘンジ込みの切符が便利。カードも可。

10時40分、バスが来ました。

バスは、乗客の一人一人とツアー内容の確認やら説明をしながら切符を切るので、乗客を全員乗せて出発したのは11時15分。50人程度の客を乗せるのに30分!でも、ここではこれが普通のようで、運転手さんも焦る様子はありません。

このレシートみたいなのが、チケットです。

イヤホンを通して日本語で説明を加えながら、バスは進みます。車内の案内は特に期待していなかっただけに、ちょっとうれしい気持ちが湧いてきます。(言語は10カ国から選択できる。)

12時頃、バスはようやくストーンヘンジの駐車場に到着。すると、バスの運転手さんだけ先に降りて、何か手続きをして来るようです。数分待つと戻って来た運転手さんが、「これから切符を渡す。これを持っていればすぐに中に入れる。オーディオガイドはすぐそこにいる係の人からもらえ。1時間40分の時間があるから、その間見学して、またここに戻ってこい。」という意味(たぶん)のことを超早口でまくしたて、降りる客に順番にチケットを配っていきます。なるほど、これなら先に切符代を買っていて良かった。

現地で、スタッフが入場券を渡してくれます。

オーディオガイドをもらうと、まずはまっすぐストーンヘンジへ行くことにします。駐車場そばのビジターセンターからはシャトルバスで5分。歩くこともできますが、無料なのでしっかり利用します。放送では、途中で降りて歩くという選択肢もあるように言ってましたが、全員が終点まで乗って行きました。

スポンサードリンク
こちら入場券売り場。我々は並ぶ必要なし。
ビジターセンターからストーンヘンジまでのシャトルバス。これは無料。

ストーンヘンジが見えてきました。
これまで、その存在だけは知っていたモニュメントが目の前にあります。
単純な石のサークルですが、なんだか妙に感動します。太陽の動きを正確に測量して作られたという石たちを見ると、古代人の息づかいまで感じられそうです。

うん、ここは来て正解の場所だな。
(天気が良いのも感動を後押しします。)

番号札の前でボタンを押すと、解説が流れます。

ストーンヘンジにはほぼ1時間滞在し、再びシャトルバスに乗りビジターセンターへ。チケットを提示してビジターセンターに入り、ストーンヘンジの歴史の勉強。(ここは全て英語なので、半分もわかりません。)
そして約束の時間の10分前には、バス停に戻ってきました。
運転手さんは「1時間40分後だ。」と力説していましたが、もっと長く滞在し、次のバスに乗り込むのもありです。実際、いつまでもここに滞在したいと思う人もいるようです。

ビジターセンターの中にも展示室があります。
実物の石が置いてありました。これ運ぶの大変だったでしょうね。
帰りのバスの時刻表。長く滞在したければ、次のバスでも可。

バスはストーンヘンジを出発し、途中の見学地である「オールドサラム」で停車。ここも見学したい人は降りて、次のバスで戻ることになります。(実際に降りたのは15人くらい。)

オールドサラムを出発し、バスはソウルズベリーの中心街で停車。ここまま駅まで戻ってもいいのですが、中心部の街並みもきれいなので、ここで降りて少し散策。ついでに大聖堂にも行ってみます。
もし、大聖堂の中に入って、「マグナカルタの原本」を見るのであれば、最初からツアーバスのチケットを買っておきましょう。1ポンド割引になります。(ツアーの場合36.5ポンドで、6.5ポンドプラスして入場できますが、現地でチケットを買うと7.5ポンドでした。)私は、大聖堂は見ても中に入る気もなく、写真を撮って駅まで歩いて戻りました。

ソウルズベリー大聖堂
この手の公園は、どの街にもあります。

ソウルズベリー駅に着いたのが15時5分。時刻表を見ると15時20分にロンドン行きの列車が出ます。これに乗って再びロンドンを目指すことにします。

ウォータールー駅に到着したのが16時45分。
まだ明るいので、ロンドンアイのそばを通過し、ビックベンを見てきます。
ロンドンアイは、やはり大渋滞。(乗るつもりまったくなし)

ロンドンアイ、混んでます。
あらら・・・ビックベン・・・

続いてビックベン・・あれれ?  怪我でもしたの?ベン。
時計以外すべて鉄骨で覆われ、なんだか痛々しいんですけど・・。
続いて地下鉄に乗ってロンドン塔、そしてタワーブリッジ。とりあえず歴史的に重要な建物は見ておきましょう。特にロンドン塔は世界遺産にもなってますから。
でも、すでに入場時間は終わっています。外から見るだけになりました。

タワーブリッジ

ふと周りを見ると、
フィッシュ&チップス食ってる!!!!
しかもテイクアウトの紙箱で!!
そうそう、これが食べたかったんです。
店、あった!!
値段、9ポンド? たっかあーーー
でも、一度は食べなくちゃね。

わーい、フィッシュ&チップスの店発見。
うまい! けど、料金は観光地仕様だな。

魚はたぶんたらのフライ。それにポテトフライがついているだけ。
でも、へたな食事よりこっちの方がうまかったりするのです。
さっそくフィッシュから・・・熱くてうまっ!!
ポテト・・これは普通の味。
これで夕食終了。
あとはホテルに戻って、早めに寝ます。
早く風邪治らないかなあ・・・
(帰りに薬局でビタミンC買いました。医者に怒られるような大量摂取を試みます。)

スポンサードリンク